「毎年、冬になると肌がカサカサして… かゆいし、ピリピリ痛くて…」
寒い冬の肌トラブル、ツライですよね。
冬になると、空気が乾燥して、肌荒れなどの肌トラブルが起きやすくなります。
肌荒れに加え、乾燥によって爪がひび割れたり、爪の端がささくれることも。
今回は、気をつけたい「冬の乾燥による肌トラブル・爪のトラブル」のお話です。
目次
■冬の乾燥による肌荒れ 起きやすい症状とは?
◎肌が荒れると、皮膚のかゆみや炎症による痛みが起きやすくなります
お悩みの方も多い、冬の肌荒れ。
肌が荒れると、皮膚のかゆみや、肌荒れによるピリピリとした痛みが起きやすくなります。
毎日の家事で水仕事をして、肌荒れを起こした部分が痛む方も多いのではないでしょうか?
■肌荒れの主な原因
◎ハンドソープ・ボディソープによる「洗い過ぎ」で肌荒れを起こすケースが多く見られます
肌荒れの原因は、様々。原因は様々ですが、特に、ハンドソープ・ボディソープによる洗い過ぎで肌荒れを起こすケースが多く見られます。
ソープ類による洗い過ぎに加え、お風呂で身体を洗う際、昔ながらの化繊のアカスリでゴシゴシと肌をこする習慣があると、肌荒れを起こしやすいです。
洗い過ぎ・こすり過ぎのほか、年齢を重ねると加齢によって肌の水分量が減り、肌荒れが起きやすくなります。
■肌荒れの対策方法
①ハンドソープ・ボディソープの使用量は最小限に留めましょう
手を洗うときは、ハンドソープの量は最小限に留めましょう。ハンドソープをつけすぎると、液体に含まれる汚れ落とし成分・殺菌成分により、肌荒れを進行させてしまうおそれがあります。
同様の理由で、ハンドソープに加え、入浴時のボディソープも使い過ぎないようにしましょう。
{自分の肌に合ったハンドソープ・ボディソープを使いましょう}
市販のハンドソープ・ボディソープは汚れ落とし成分・殺菌成分が含まれている物が多いです。
汚れ落とし成分・殺菌成分は手や身体の汚れを落として殺菌する効果がある反面、肌荒れが起きやすくなるデメリットも。
ハンドソープ・ボディソープを使っていて、肌がピリピリする場合は、そのソープ類は使用を控えることをおすすめします。
近年は、肌にやさしいハンドソープ・ボディソープも市販されています。ソープ類を購入する際は、どのような成分が含まれているかを確認し、自分の肌に合ったハンドソープ・ボディソープを使いましょう。
{アカスリで肌が荒れる方は、手洗いがおすすめです}
身体を洗うとき、アカスリで肌が荒れる方は、手洗いがおすすめです。手洗いにすることで、肌への刺激を減らせます。
②手洗い後、入浴後はすぐに水気を拭き取る
手洗い後、入浴後はすぐに水気を拭き取りましょう。肌に水がついた状態が続くと、水が蒸発するのに伴い、肌の水分が失われてしまい肌荒れが進行しやすくなります。
③化粧水や保湿剤で保湿する
化粧水や保湿剤(ハンドクリームなど)で肌を保湿しましょう。化粧水や保湿剤を用いて保湿することで、肌の水分を保ちやすくなります。
■乾燥による爪のトラブル 対処方法は
◎肌荒れと同様の対処方法で爪をケアしましょう
肌荒れに加え、冬の乾燥で起きやすいトラブルには、爪のひび割れも。
爪のひび割れに対しては、上記の①~③でお伝えした、肌荒れと同様の対策方法で爪をケアしましょう。ネイルオイルなどの爪専用の保湿剤・ケアアイテムを使うのも良いですし、ハンドクリーム・ハンドオイルなどの保湿剤は爪に塗ることも可能です。
■過度の糖質制限による「あかぎれ」が増えています
◎過度の糖質制限は控え、必要最低限の主食を摂りましょう
近年、タンパク質や脂質を中心に摂取するケトジェニックダイエットの流行により、糖質(炭水化物)が不足して肌荒れが悪化し、「あかぎれ」になる方が増えています。
あかぎれとは、肌荒れがさらに進行し、皮膚が裂けて出血した状態です。
極端に糖質を制限すると、皮膚のグリコーゲン(糖質から作られる栄養)が失われ、あかぎれが起きやすくなります。
あかぎれを防ぐために、過度の糖質制限は控えましょう。毎日の食事では、必要最低限の主食(ご飯・パン・麺類・芋類など)を摂ることが大切です。
体重1kgにつき、3gが一般的な必要最低限の糖質量とされています(※)。
(※)必要な糖質量はそれぞれの方で異なります。糖尿病の方は、
担当の医師に必要な糖質量を尋ねた上で、血糖値をコントロール
しながら主食を摂るようにしてください。
【肌トラブル・爪のトラブルでお悩みの方はお気軽にご相談ください】
たけだクリニックでは、女性の皮膚科医による診療を行っています。
肌トラブル・爪のトラブルでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
診察では皮膚科医が肌などの状態を確認し、それぞれの方に合った治療・ケア方法をご提案いたします。