冬の乾燥する時期に増えやすい、肌荒れ。一方、季節を問わず、起きることがある肌トラブルとしては、湿疹・かぶれが挙げられます。
今回は、お悩みの方も多い、湿疹・かぶれの原因と治療法のお話です。
目次
■湿疹・かぶれの違い
湿疹・かぶれには、以下のような違いがあります。
最大の違いは、湿疹が「内的要因」、または、「外的要因」によって発症するのに対し、かぶれは「外的要因」のみにより起きる点です。
■湿疹とは - 湿疹の症状・原因 –
◎皮膚の表層に炎症が起きる病気です
湿疹とは、皮膚の表層(表面)に炎症が起きる病気の総称です。
湿疹では、以下のような、皮膚炎の症状が現れやすくなります。
[湿疹の主な症状(皮膚炎)]
-
・肌の赤み
-
・ブツブツ
-
・水ぶくれ
-
・ただれ
-
・ヒリヒリ感
-
・皮膚が膿む
-
・皮膚の表面が厚く、ガサガサになる(長期化した場合)
-
・色素沈着し、皮膚が茶色になる(長期化した場合)
◎身体の内側から来る「内的要因」や、アレルギーなどの「外的要因」が原因で湿疹がひき起こされます
湿疹の原因は、以下のように、2種類に分けられます。
[湿疹の発症原因]
内的要因(患者様個人の体質や体調によるもの)
-
・肌のバリア機能の低下
-
・アレルギー体質
-
・アトピー素因(アトピーを起こしやすい体質)
外的要因(化学物資や薬剤、アレルギー物質などによるもの)
-
・化学物質
-
・薬剤
-
・アレルギー物質(アレルゲン)
■かぶれとは - かぶれの症状・原因 –
◎湿疹の一種であり、外的要因との接触をきっかけにして、皮膚の表層に炎症が起きる病気です
かぶれとは、湿疹の一種です。肌にふれる外的要因のみにより発症するため、かぶれは「接触皮膚炎」とも呼ばれます。
かぶれでは、以下のような、皮膚炎の症状が現れやすくなります。
[かぶれの主な症状(皮膚炎)]
-
・かゆみ
-
・肌の赤み
-
・ブツブツ(細かいブツブツ)
-
・ただれ
-
・ヒリヒリ感
-
・皮膚が膿む
-
・皮膚の表面が厚く、ガサガサになる(長期化した場合)
-
・色素沈着し、皮膚が茶色になる(長期化した場合)
◎化学物質、薬剤、紫外線、アレルギーなどの「外的要因」が原因でかぶれがひき起こされることが多いです
かぶれは、以下のような、外的要因が肌にふれることで発症する点が特徴です。
[かぶれの発症原因(外的要因)]
-
・化学物質
-
・薬剤
-
・紫外線
-
・アレルギー物質(アレルゲン)
■湿疹・かぶれの治療法
◎湿疹の治療法
原因に合わせて薬剤を用い、症状を抑える治療を行います。
湿疹に対しては、内的要因・外的要因などの原因、および、症状に合わせた治療を行うことが重要です。
原因に応じ、ステロイド外用薬、抗アレルギー剤、抗生剤(抗生物質)などを用い、かゆみなどの症状を抑える治療を行います。
◎かぶれの治療法
原因物質を特定し、触れないように気をつけながら、治療を進めていきます。
かぶれに対しては、原因物質を特定することが重要です。
原因物質を特定した上で、必要に応じて外用薬・内服薬による治療を進めていきます。
【女性の皮膚科医による皮膚科診療を行っています】
湿疹・かぶれは、かいてしまうと症状が悪化しやすくなります。かゆくても、できるだけかかないようにしましょう。
たけだクリニックでは、女性の皮膚科医による皮膚科診療を行っています。
湿疹・かぶれなどの肌トラブル、肌のお悩みがある方は、当院までご相談ください。