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胃痛・腹痛はどんなときに起きるの?病気が原因?


「いつも胃が痛くて、ツライ…」

「慢性的にお腹が痛いのは、何かの病気なのかな?」


胃痛・腹痛は日本人に特に多いお悩みの一つです。


ストレス社会である、日本。


ストレスによって、胃痛・腹痛がひき起こされることは少なくありません。


ただし、胃痛・腹痛は、ストレス以外の何らかの病気が原因の場合も。


今回は、よく見られる胃痛・腹痛の原因や主な症状について、ご説明します。


■【胃の痛み】胃の痛み方は様々

◎こんな胃の痛み、ありませんか?

ひと言で「胃痛」と言っても、胃の痛み方は様々。


ストレスによるものなど、胃痛は、必ずしも、病気が原因とは限りません。ただし、胃の痛み方によっては、特定の病気が疑われる場合も。


[主な胃痛の症状]


・みぞおちのあたりが痛む

・空腹時に胃が痛む

・胃がもたれる

・胃の膨満感がある(空気が詰まって胃が膨らんでいるような感じ)

・キリキリと、締めつけられるように胃が痛む

・シクシクと、慢性的に胃が痛む

・胃痛に加え、背中や肩のあたりが痛む


■胃が痛むときに考えられる胃の状態・胃の病気

胃が痛むときは、以下のような、胃の状態・胃の病気が考えられます。


①病気ではないものの、胃に何らかの異変や不調が起きている状態


1-1.食べ物や生活リズムの乱れによる胃酸の過剰分泌


脂っこい肉、揚げ物、油分の多い菓子類など、食べ物の影響により、胃酸が過剰分泌する場合があります。


また、生活リズムの乱れにより、胃酸が過剰に分泌することも。


胃酸の過剰分泌は胃の粘膜(胃壁)を傷つける原因になり、キリキリ・シクシクとした胃痛をひき起こしやすいです。


1-2.自律神経の乱れによる胃の機能低下


ストレス、不規則な生活、睡眠不足などの要因があると、自律神経(※)が乱れることがあります。


(※)自律神経…呼吸・血液循環・消化などを調整する神経。


自律神経の乱れは、胃を含めた、全身の機能を低下させる大きな原因の一つです。


自律神経の乱れによって胃が正常に働きにくくなり、胃痛が起きる場合があります。


②何らかの病気が疑われる胃痛


2-1.消化器の病気


以下のような消化器の病気により、胃痛が起きる場合があります。


[胃痛が起きたときに疑われる、消化器の病気]


・慢性胃炎

・急性胃炎

・胃潰瘍

・十二指腸潰瘍

・逆流性食道炎

・胃がん

・機能性ディスペプシア(何らかの原因による胃の消化不良・胃の機能低下)


■【お腹の痛み(腹痛)】何らかの原因により、お腹が痛むことがあります

◎お腹の痛みでお困りではないですか

胃に限らず、お腹のあたりが痛むことを腹痛と呼びます。


腹痛は、主に、以下のような症状が挙げられます。


[主な腹痛の症状]


・わき腹が痛む

・上腹部(みぞおち側のお腹)が痛む

・下腹部(股間側のお腹)が痛む

・右の下腹部が痛む

・朝や夜など、決まったタイミングでお腹が痛む

・お腹を押すと痛む

・下痢や便秘を伴う腹痛がある

・吐き気や発熱を伴う腹痛がある

・強烈な腹痛で、意識を失いそうになることがある


■お腹が痛むときに考えられるお腹の状態・腹部の病気

お腹が痛むときは、以下のようなお腹の状態・腹部の病気が考えられます。


なお、胃痛(みぞおちあたりの痛み)も腹痛の一種です。以下の中には、前述の胃痛と重なるものもあります。


①病気ではないものの、お腹に何らかの異変や不調が起きている状態


1-1.食べ物や生活リズムの乱れによる胃酸の過剰分泌


胃酸が過剰分泌すると胃の粘膜を傷つけてしまい、胃痛などの腹痛が起きることも。


1-2.自律神経の乱れによる胃の機能低下


自律神経の乱れによって胃が正常に働きにくくなり、胃痛などの腹痛が起きる場合があります。


1-3.便秘・下痢


便秘・下痢により、腹痛がひき起こされることは珍しくありません。


便秘・下痢は、必ずしも、病気が原因ではないです。ストレスや食中毒、加齢などの原因で、便秘・下痢がひき起こされるケースもあります。


必ずしも病気が原因ではありませんが、消化器疾患や大腸がんなど、腹部の病気によってひき起こされる便秘・下痢も。なかなか治まらない慢性的な便秘・下痢には、注意が必要です。


1-4.内臓の痙攣や収縮によりひき起こされる腹痛(内臓痛)


腹膜を伸ばすなど、身体の動きで胃・大腸が痙攣・収縮したときに、腹痛がひき起こされることがあります。


1-5.腹部への刺激によりひき起こされる腹痛(体性痛)


・熱による刺激

・機械刺激(お腹を押す、つねるなどの刺激)

・化学刺激(体内から分泌されるセロトニン、ヒスタミンなどによる刺激)


上記のような刺激がお腹にかかると、腹部にある腹膜や横隔膜が反応して腹痛がひき起こされることがあります。


②何らかの病気が疑われる腹痛


2-1.腹部を中心とした病気(上腹部が痛む場合)


腹部を中心とした病気により、お腹の上のあたり=上腹部が痛む場合があります。


[上腹部が痛む場合に疑われる主な疾患]


・慢性胃炎

・急性胃炎

・胃潰瘍

・十二指腸潰瘍

・逆流性食道炎

・機能性ディスペプシア(何らかの原因による胃の消化不良・胃の機能低下)

・急性膵炎

・胆のう炎


2-2.腹部を中心とした病気(下腹部が痛む場合)


腹部を中心とした病気により、お腹の下のあたり=下腹部が痛む場合があります。


[下腹部が痛む場合に疑われる主な疾患]


・腸閉塞

・大腸憩室症(大腸の一部が外側にくぼむ病気)

・潰瘍性大腸炎

・鼠径ヘルニア

・クローン病

・虫垂炎(みぞおちのあたり~右の下腹部にかけての痛み)

・大腸がん


【治まらない胃痛・腹痛がある方は当院までご相談ください】

当院では、常時院長による消化器の診療を行っております。また消化器内科専門医の担当による診療も行っています。消化器内科専門医の診療は、毎週木曜の午前中(9時~12時)です。


院内には、口から挿入する通常の胃カメラに加え、苦痛が少ない、鼻から入れる胃内視鏡を備えています。鼻から胃内視鏡を入れることで、胃カメラが苦手な方・嘔吐反射がある方も、ストレスを軽減した状態で検査をお受けいただけます。


今回ご紹介した症状を含め、なかなか治まらない胃痛・腹痛がある方は、当院までご相談ください。


たけだクリニック
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