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スポーツ外傷から身を守るために



スポーツ外傷とは、格闘技・スポーツによる怪我や身体に起きる異常を指します。


以前と比べ、近年はスポーツ外傷が減っています。しかし、現在もなお、年に数件程度の割合で命や身体機能にかかわる重度のスポーツ外傷が発生しているのも事実です。


格闘技やスポーツを行うお子さま、そして、競技者である自分自身を守るためには、スポーツ外傷をひきおこす原因を解明し、原因に合った予防を行うことが大切です。


スポーツ外傷の種類


◎重度のスポーツ外傷は特に気をつける

軽度から重度まで、スポーツ外傷の種類は以下のようなものがあります。


比較的軽度のスポーツ外傷:

すり傷、打ち身、軽度のねんざ、など


怪我の程度によって重度になりうるスポーツ外傷:

頭部や脊椎以外の骨折(手足や指、鎖骨、あばら骨、骨盤などの骨折)、腰椎分離症および腰椎分離すべり症、靭帯損傷、切り傷、など


重度のスポーツ外傷:

頭部の骨折、脳内出血、脊髄損傷、熱中症、プールで溺れる、突然の心停止、など


このうち、特に気をつけなければならないのは重度のスポーツ外傷です。重度のスポーツ外傷は重い障害が残ったり、最悪の場合は死亡に至るケースもあります。


比較的軽度のスポーツ外傷、および、頭部や脊椎以外の骨折、靭帯損傷も怪我の程度によっては重度の外傷になり得るため、注意が必要です。


◎スポーツ外傷の例

格闘技やスポーツで起きるスポーツ外傷には、以下のようなものがあります。


[頭部外傷]


・柔道の練習中に投げられ、頭部を強打した

・ラグビーの試合中にタックルを受け、頭部を強打した

・サッカーの練習中にゴールポストが倒れ、頭部を強打した


[頚髄損傷、脊髄損傷]


・器械体操の練習中に鉄棒から落ちて頭部を強打し、頚髄を損傷した

・アメフトの試合中にタックルをして頭部を強打し、頚髄を損傷した

・スノーボードの練習中にジャンプの着地に失敗して背中を強打し、脊髄を損傷した


[熱中症]


・高い気温の中で練習中に熱中症を発症した

・換気の悪い屋内で練習中に熱中症を発症した


[意識不明、心停止]


・プールの授業中に溺れ、意識不明になった

・ランニング中に突然、心停止が起きた


スポーツ外傷が起きる原因


◎中高生の格闘技・スポーツの部活動でスポーツ外傷が多い

格闘技・スポーツで起きるスポーツ外傷は年齢を問わず発生しています。中でも多いのが、中高生の格闘技・スポーツの部活動で起きるスポーツ外傷です。


中高生の部活動でスポーツ外傷が発生する理由は、以下の要素が関係しています。


・自己管理ができていない(競技者自身に起因するもの)


運動前のストレッチ不足、水分補給不足、能力を超えた無理な運動を行う、能力を超えた無理な動作や技を相手に行う、など


・誤った指導やスポーツ環境の不備(外的な要素に起因するもの)


能力を超えた無理な動作を長時間生徒に行わせる、生徒に水分補給をさせない、怪我をした生徒に運動させる、炎天下や換気の悪い屋内で長時間運動させる、身体を保護する器具をきちんと着けさせずに運動させる、不安定な装備・器具を使う、器具の整備や管理が行き届いていない、など


◎小学生は休憩時間にスポーツ外傷が起きやすい

中高生と比べ、スポーツの強度が下がる小学生では競技の練習中よりも学校の休憩時間にスポーツ外傷が起きやすいです。休憩時間は教師や指導者の目が行き届きにくいため、スポーツ外傷が発生しやすくなります。


スポーツ外傷を予防するために必要なこと


◎指導者による生徒の監視の徹底

スポーツ外傷のほとんどは、指導者の目が届かないところで発生します。スポーツ外傷を防ぐためには、指導者による生徒の監視を徹底することが重要です。


◎原因に合った取り組みや対処を行う

偶然に起きているように見えても、スポーツ外傷はかならず原因があります。スポーツ外傷を未然に防ぐためには、原因に合わせた予防を行うことが重要です。


[競技者が自分自身で行う予防]


・練習や試合前に入念にストレッチを行う

・自分の能力を超えた無理な運動はしない

・相手の能力を超えた無理な動作や技をかけない

・心肺機能や筋力、柔軟性を鍛え、怪我に強い身体づくりを行う

・怪我や体調不良のときは練習を休む

・運動前および運動中にしっかり水分を補給する

・炭水化物(糖質)を中心としたしっかりした食事を運動の2~3時間前に済ませておく


[指導者や環境などの外的要因を改善する予防]


・正しい指導を行える指導者の育成

・練習中は生徒をしっかり監視し、無理な動作を行っていないか、生徒に異変がないかをチェックする

・生徒にスポーツの動作や技のかけ方の正しい指導を行う

・ヘルメットやマウスピース、パッドなど、生徒の安全装具の着用を徹底する>

・運動中はかならず水分補給させる

・炎天下や換気の悪い屋内で長時間運動させない

・能力を超えた無理な動作を行わせない

・怪我をしている生徒や体調がすぐれない生徒は運動させない

・生徒の身体に異変が起きた場合には医療機関に受診させる

・器具や設備の確実な固定

・器具や設備に不備がないかチェックし、不備があるときには修理・交換する


【スポーツで怪我をしたときはできるだけ早めに医療機関で診察を受けましょう】


スポーツ外傷を防ぐには、生徒自身が行う自己管理および指導者による監視の徹底、そして、使用する器具や設備の適切な管理が重要です。これら上記の注意事項を守ることでスポーツ外傷が発生する確率を低減でき、怪我の予防につながります。


予防に加え、部活動などのスポーツで怪我をしたときはできるだけ早めに医療機関で診察を受けるようにしましょう。早期の診察・治療により、怪我の悪化を防ぎやすくなります。


当院はスポーツ外傷に対応した各種の治療・リハビリを行っています。筋肉や関節、靭帯など、身体の怪我や不調があるときはご相談ください。


たけだクリニック
医師
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