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頚椎椎間板ヘルニアの治療中は仕事ができない? 休む期間の目安について


頚椎椎間板ヘルニア(頸椎ヘルニア)になり、手足のしびれなどの症状が進行。歩行やパソコンのキーボード入力など、日常生活の動作をいつも通りに行えなくなることがあります。


整形外科での頚椎椎間板ヘルニアの治療中は、首の状態によっては仕事を休んだ方が良い場合も。


とは言うものの、「できれば仕事を休みたくない」という方もいらっしゃるかと思います。また、頚椎椎間板ヘルニアで治療(手術など)を受けたとき、どれくらいで仕事に復帰できるのかも気になりますよね。


今回は、


「頚椎椎間板ヘルニアの治療にかかる目安の期間」


および


「仕事を休んだ方が良いとされる頚椎椎間板ヘルニアのケース」


について、ご説明します。


■頚椎椎間板ヘルニアとは

◎首の椎骨の間にある椎間板が後方へ飛び出し、神経や脊髄を圧迫する首の疾患

頚椎椎間板ヘルニアとは、加齢など、何らかの原因により、首の椎間板が主に後ろ側(背中側)へ飛び出す疾患です。


頚椎椎間板ヘルニアになると、飛び出した椎間板によって首の後ろにある神経や脊髄が圧迫され、以下のような症状が現れやすくなります。


[頚椎椎間板ヘルニアで見られる主な症状]


  • ・首の痛み

  • ・肩の痛み

  • ・手足のしびれ

  • ・手足がこわばり、動かしにくくなる


頚椎椎間板ヘルニアについては、ブログにてご説明しています。頚椎椎間板ヘルニアで見られる主な症状、原因、治療法などを詳しく解説していますので、併せて、ご参照いただければ幸いです。


■頚椎椎間板ヘルニアの治療にかかる目安の期間 仕事は休むべき?

◎軽度であれば、仕事を休まずに日常生活を送れる場合も

椎間板の飛び出しが比較的小さい、軽度の頚椎椎間板ヘルニアは仕事を休まずに日常生活を送れる場合もあります。


軽度の椎間板ヘルニアでは、1~2ヶ月程度、整形外科での保存的療法(手術以外の治療)を受けることで、症状の緩和につなげられるケースも。


◎手術を行うケースでは、仕事に復帰するまでに数日~2週間~2、3ヶ月程度(または、それ以上の期間)かかることがあります

中度~重度の頚椎椎間板ヘルニアでは、首の痛みや手足のしびれが強く出るケースが多く見られます。中度~重度の頚椎椎間板ヘルニアによって立つ・寝る・歩くなどの動作をスムーズにしにくくなってしまうことも。


日常生活をいつも通りに送れないケースでは、頚椎椎間板ヘルニアの手術が選択肢になってきます(※)。


(※)手術が必要な場合は、病院をご紹介します。


手術を受ける場合は、原則として入院が必要です。入院を伴うため、頚椎椎間板ヘルニアで手術を受けるときは、以下のような期間が治癒までの目安となります。


■頚椎椎間板ヘルニアの手術における入院期間&仕事復帰までの期間(目安)

①レーザー治療(PLDD)

適応とされる症状レベル


軽度~中度


入院期間


半日(日帰り)~1、2日程度


仕事復帰までの期間


  • 術後2日目からの復帰も可能(デスクワーク・軽作業の場合)

  • 術後1週間~1ヶ月程度(重労働の場合)


麻酔:局所麻酔

手術時間:15~20分程度


飛び出した部分にレーザーを照射し、ヘルニアを小さくする手術です。

傷口(切開範囲)が小さいため身体への負担が少なく、多くの場合、比較的早期に退院&仕事復帰(デスクワーク・軽作業の場合)できます。


首の状態によっては、日帰り手術で入院をせずに済むケースも。


②内視鏡下手術(PECD、MECD)

適応とされる症状レベル


中度~重度


入院期間


  • ・1~2日程度(PECD)

  • ・5~8日程度(MECD)


仕事復帰までの期間


  • ・術後2~10日目からの復帰も可能(デスクワーク・軽作業の場合)・

  • ・術後2週間~1ヶ月程度(重労働の場合)・


麻酔:全身麻酔

手術時間:1~2時間程度


首の後ろを小さく切開し、内視鏡下でヘルニアを取り除く手術です。大きく切開する手術と比べて、入院期間&仕事復帰までの期間を短縮できます。


③切開手術(ACDF)

適応とされる症状レベル


中度~重度


入院期間


2~3週間程度


仕事復帰までの期間


  • ・術後3週間~1ヶ月程度(デスクワーク・軽作業の場合)

  • ・術後2~3ヶ月以上(重労働の場合)


麻酔:全身麻酔

手術時間:2~3時間程度


首の後ろを切開し、ヘルニアを取り除く手術です。身体への負担が大きいため、入院&仕事復帰に3週間~数ヶ月程度(2~3ヶ月程度、または、それ以上)の期間を要します。


(※)期間は目安です。上記以下で済む、または、

上記以上の期間がかかる場合もあります。


【慢性的な首の痛み、手足のしびれなどの症状がある方はお気軽にご相談ください】

頚椎椎間板ヘルニアは、すべてのケースにおいて手術が必要になるとは限りません。リハビリを含む保存的療法で症状を緩和できる場合もあります。


保存的療法を行っても首の痛みや手足のしびれが緩和されないときは、手術が選択肢になります。


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慢性的な首の痛み、手足のしびれなどの症状がある方は、当院までお気軽にご相談ください。


診察では医師が首の状態を確認して検査を行い、一人ひとりの方に適した治療方法をご提案させていただきます。


たけだクリニック
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