交通事故に遭った場合は、整形外科をはじめとする医療機関(外科など)で速やかに受診してください。
「症状が軽いから」「何ともないから」という理由で受診しないでいると、後日、以下のような症状がでるおそれがあります。ケガの度合いによっては命にかかわることもあるため、放置せずにかならず医療機関で受診しましょう。
・首の痛み
・頭痛
・肩こり
・吐き気
・めまい
・腰痛
目次
■交通事故は整形外科や外科で診察を受けるべき理由
◎接骨院は法的な医療検査や医療行為を行えません
交通事故に遭い、接骨院に行く方が時折いらっしゃいますが、おすすめできません。理由は、接骨院は柔道整復師による施術所であり、レントゲン、エコーなどの機器を使った法的な医療検査や医療行為を行えないためです。整形外科と接骨院は行える治療(施術)の幅も異なります。
[整形外科と接骨院で行える検査や治療(施術)の違い]
整形外科 | 接骨院(整骨院) | |
---|---|---|
法的な医療行為 | 〇 | × (医療類似行為(民間療法)) |
レントゲン、エコー | 〇 | × |
注射 | 〇 | × |
投薬 | 〇 | △ (湿布や軟膏のみ) |
リハビリ | 〇 | 〇 |
リハビリの内容 | 医師の指示を基にした理学療法士による専門的なリハビリ運動療法、物理療法 | 柔道整復師による施術(マッサージ)運動療法、物理療法 |
後遺障害診断書の発行 | 〇 (長期間、継続して診療を受けている方のみ発行可) |
× |
■交通事故に遭った場合の整形外科の診療の流れ
①警察や保険会社への連絡、相手方の連絡先の確認(※)
②整形外科を受診
③検査(レントゲン、CT、MRIを使い全身の状態を確認します)
④医師による診察(診断書を作成します)
⑤投薬(状態に合わせて痛み止めや抗生物質、湿布や軟膏などを処方)
⑥リハビリ(理学療法士による専門的なリハビリ、運動療法、物理療法)
(※)ケガの度合いが大きな場合や意識を失いそうな場合は救急
電話(119)に連絡し、医療機関の受診を優先してください。
■交通事故で整形外科を受診する際に気をつけたいこと
1.症状が軽い、症状がない場合もできるだけ速やかに整形外科で受診する
2.受診した際は診断書を作成してもらう(人身事故の証明のために必要です)
1.速やかに整形外科(もしくは外科などの医療機関)で受診しないと事故との因果関係の立証が難しくなる場合があります
事故に遭った直後や事故後しばらくのあいだは自覚症状がなくても、時間が経って後から身体の痛みなどの症状が出ることがあります。事故に遭った場合は症状がなくても、できるだけ速やかに整形外科(もしくは外科などの医療機関)で受診するようにしましょう。
事故発生後、時間が経って医療機関で受診した場合、相手方から「事故と関係がないのでは」と事故との因果関係を否定されるなど、トラブルに発展するおそれがあります(実際、事故から時間が経った後に医療機関で受診した場合は事故との因果関係が立証できないケースがあります)。
2.診断書を作成してもらうことが重要です
事故に遭った際は速やかに整形外科などの医療機関で受診するとともに、診察を受けたときはかならず診断書を作成してもらうことが重要です。
診断書は人身事故の証明のために必要です。診断書がないと人身事故扱いにできず、相手方(加害者)へ慰謝料を請求するのが難しくなります。
{ケガや身体の不調が治らない場合は後遺障害診断書を作成します}
交通事故に遭い、整形外科や外科などの医療機関で診察・治療を受けているものの、ケガや身体の不調が治らず後遺障害(後遺症による障害(※))が残った場合は医師が後遺障害診断書を作成します。
後遺障害診断書は後遺障害の等級認定をしてもらうために必要です。後遺障害診断書を保険会社に提出して申請を行い、審査を受けることで後遺障害の等級が認定されます(※)。
(※)すべての後遺症が後遺障害として認定される訳ではありません。
後遺症の度合いによっては後遺障害に認定されないケースがあります。
接骨院は医療機関ではないため、後遺障害診断書を作成できません。交通事故に遭った場合は整形外科などの医療機関で診察を受け、定期的に通院して治療やリハビリを受け続けることが重要です。継続して治療を受けることで、後遺障害が発生した場合に後遺障害診断書を作成しやすくなります。
後遺障害診断書は「事前認定(任意の保険会社に事務手続きを委託する方法)」や「被害者請求(示談とは関係なく、より早く自賠責保険を受け取るための請求方法)」などがあります。後遺障害診断書の手続きについて詳しくは、事故の相手方が加入する保険会社や自賠責保険を取り扱う保険会社にご確認ください。
【交通事故に遭った場合は当院までご相談ください】
交通事故に遭った場合は、整形外科などの医療機関で受診することで法的な検査・治療を受けられます。また、整形外科で診療を受けることにより診断書および後遺障害診断書(※)を作成でき、相手方への治療費や慰謝料の請求が可能となります。
(※)後遺障害診断書はケガや症状が治らず、
継続して通院している患者様に限ります。
たけだクリニックでは以下の機器を備え、交通事故に遭われた方の精密検査を行っています。脳内、肺などの各臓器をはじめ、身体のさまざまな部位を検査可能です。
・レントゲン
・高性能MRI
・CT
・エコー
・骨密度測定機
当院は特にリハビリに力を入れております。医師の診断結果を基に理学療法士が1人ひとりの患者様に合ったメニューを作成し、リハビリを行います。症状に合わせ、運動療法や物理療法も行っています。
交通事故に遭った場合はできるだけ速やかに、当院までご相談ください。