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脳血管疾患



脳血管疾患とは、脳卒中とも呼ばれる脳の疾患です。


脳血管疾患は日本人の死因の第4位であり、亡くなられた方の全体の約7.5%が脳梗塞などの脳血管疾患で命を落としています(※)。


(※)厚生労働省「人口動態統計月報年計

(概数)」(2020)より引用。


今回は、命に大きく関わることもある「脳血管疾患」についてご説明します。



■脳血管疾患とは

◎脳の血管が詰まったり、破れてしまう疾患です

脳血管疾患とは、脳の血管が詰まったり、破れてしまう疾患です。代表的な脳血管疾患としては、以下の3つが挙げられます。


・脳梗塞

・脳出血

・クモ膜下出血



■脳血管疾患が起きやすい年代

◎50代にもっとも多く、次いで60代が起きやすいです

20代の若い方から70代以上のご高齢の方まで、どなたにも脳血管疾患は起こり得ます。


どなたにも起こり得ますが、特に50代の方がクモ膜下出血などの脳血管疾患が起きやすく、次いで60代も多くの方が脳血管疾患を発症しています(※)。


(※)公益社団法人 日本脳卒中協会「脳卒中を経験した

当事者(患者・家族)の声」(2020)より引用。


◎男女比では男性が約7割、女性が約3割

男女比では男性が約7割、女性が約3割で男性の方が脳血管疾患を発症しやすい傾向があります(※)。


(※)公益社団法人 日本脳卒中協会「脳卒中を経験した

当事者(患者・家族)の声」(2020)より引用。



■脳血管疾患の症状・前兆(前触れ、サイン)

◎脳や身体に異変を感じたときはすぐに救急車を呼ぶか、脳の外科手術に対応した救急病院・脳神経外科でただちに診察を受けてください

脳や身体に異変を感じたとき、または、以下にご紹介するFASTチェックで1つでも当てはまった場合はすぐに救急車を呼ぶか、脳の外科手術に対応した救急病院・脳神経外科でただちに診察を受けてください。


早急に処置・治療を受けることで脳血管疾患の早期治療につながると共に、脳や身体への後遺症を軽減できる場合があります。


<脳血管疾患がどうかを確認する簡易テスト「FAST」チェック>


F(Face(顔)):

「イー」と言いながら口を横に開けたとき、顔の片方がゆがんでいる


A(Arm(腕)):

目を閉じて両腕を水平に上げたとき、片方の腕が落ちてくる

(または、片方の腕が上がらない・片方の腕を上げにくい)


S(Speech(話す)):

滑らかに話せない、ろれつが回らない


T(Time(時間)):

脳や身体の異変に気づいたらすぐに救急車を呼ぶ、または、脳の外科手術に対応している救急病院・脳神経外科でただちに診察を受ける



■脳血管疾患の原因・予防方法

◎「脳血管疾患の5大因子」を避けることが重要

脳血管疾患は以下の「5大因子」と深い関係があります。


1.高血圧

2.糖尿病

3.脂質異常症(※1)

4.不整脈(※2)

5.喫煙


(※1)脂質異常症・・・中性脂肪やLDL(悪玉)コレステロール値が高く、

血液中の脂質が基準値から外れた状態。脂質異常症になると脳血管疾患

(脳卒中)や心血管疾患などの循環器病が起きやすくなる。

(※2)不整脈・・・脈のリズムや頻度が一定ではなくなる状態。

不整脈は脈が速くなる「頻脈」、脈が遅くなる「徐脈」、

脈が不規則になる「期外収縮」の3種類に分けられる。


上記のうち、複数、または、1つでも因子がある場合は脳血管疾患が起きる可能性があります。


5大因子に加え、以下も脳血管疾患の危険因子です。


・男性

・50代以上

・肥満

・過度の飲酒

・運動不足


◎5大因子+そのほかの因子に気をつけ、規則正しい生活・食事の改善・適度な運動・定期検診で脳血管疾患を予防しましょう

脳血管疾患を防ぐためには、上記でお伝えした5大因子+そのほかの因子(男性、50代以上などの危険因子)に気をつけることが重要です。5大因子+そのほかの因子に気をつけ、規則正しい生活(+α)・食事の改善・適度な運動・定期検診で脳血管疾患を予防しましょう。


①規則正しい生活(+α)


起きる・寝る時間・食べる時間が決まっていない不規則な生活は血管に負担がかかりやすいです。起きる時間・寝る時間・食べる時間を決め、なるべくその時間に起きる・寝る・食べるを心がけましょう。


・起きる時間、寝る時間、食べる時間を決め、なるべくその時間に起きる・寝る・食べる

・1日7時間以上、睡眠を取る

・夜更かしはしない

(寝る寸前までスマホを見ていると眠りが浅くなりやすいため注意)

・ギャンブルなど、血圧が上がりやすい趣味はなるべく控える

・血圧計で毎日、血圧をチェックする


(+α(プラスアルファ:気をつけたいこと))


ストレスや喫煙・飲酒・ギャンブルは高血圧をひき起こす大きな原因です。血圧に負担がかからないよう、ストレスをなるべく溜め込まないようにすると共に、喫煙・飲酒、および、ギャンブルなどの血圧が上がりやすい趣味は控えましょう。


・ストレスをなるべく溜め込まないようにする

(小さなことは気にしない、自分なりのストレス発散方法を見つける(ギャンブル、暴飲暴食、飲酒・喫煙を除く))

・禁煙する

(最初はタバコの本数を減らすことから始める)

・ギャンブルなど、血圧が上がりやすい趣味は控える

(キツすぎる運動・高重量トレーニングもNG)


②食事の改善


高塩分・高脂肪の食事は動脈硬化や血管の詰まりを起こしやすくなります。食事は野菜を中心にタンパク質、炭水化物をしっかり摂取し、低塩分・低脂肪の食生活を心がけましょう。ただし、脂質は人間に必要な三大栄養素の一つです。油を極端に減らすのはよくありません。1日に必要な量(1日の総カロリー(2,000~2,500kcal)の2割程度)の脂質については、魚の油やナッツ(ピーナッツを除く)、アボカドなどから「良い脂肪」を摂取しましょう。


・低塩分・低脂肪の食生活を心がけ、実践する

・炭水化物(ご飯やパン、麺類などの主食)・糖分を取り過ぎない

・カロリーオーバーで太らないように注意する

・野菜を中心に、肉(脂身の少ない鳥ムネ肉など)・魚・卵・大豆などのタンパク質、炭水化物を十分(必要な量)に含んだ栄養バランスの良い食事を取る

・極端に油を減らすのではなく、魚の油やナッツ(ピーナッツを除く)、アボカドなどから「良い脂肪」を摂取する

(動物性脂肪(牛・豚・鳥)、揚げ物、スナック菓子からの油の摂取はできるだけ控える)


③適度な運動


適度な有酸素運動は血管を強くし、血流をうながす効果があります。また、適度な筋トレも筋肉量が増え、身体の代謝機能を良くする効果があります。定期的に運動を行いましょう。


なお、血管に負担がかかるため、キツすぎる運動や高重量トレーニングは行わないでください。


・定期的に適度な有酸素運動を行う

(1日30分~1時間以内のウォーキング(または少し早歩き程度のジョギング)、水泳などの運動を週に3回程度行う)

・定期的に適度な筋肉トレーニングを行う(※)

(自重でのスクワット、かかと上げ運動、腹筋(腰に負担がかからないようにする)などの筋トレを週に1~2回程度行う)

(キツすぎる運動や高重量トレーニングは血圧が上がりやすく、血管に負荷がかかるため行わないこと)


(※)筋トレでは息を止めないでください。息を止めて力を入れると

血管に負荷がかかりやすくなります。筋トレでは息を止めず、

身体やダンベルなどの重りを持ち上げる(押す)ときに息を

吐き、下げる(引く)ときに息を吸うようにしましょう。


④定期検診


脳の定期検診を受けることでいち早く脳の異変に気づきやすくなります。定期的に脳の検査を受け、早期処置・早期治療で脳血管疾患を予防しましょう。


・脳神経外科・脳神経内科・循環器科、または、高性能MRIなどの精密機器を備えた医療機関で定期的に脳内の状態を調べる(脳の定期検診を受ける)



■たけだクリニックのMRI検査のご案内

◎高性能MRIを用い、脳内血管の画像検査を行っています

愛知県春日井市のたけだクリニックでは1.5テスラ高性能MRIを用いた脳内血管の画像検査を行っています。


MRIは磁気を用いて体内の画像を撮影する機器です。放射線を出さないため、被ばくの心配がありません。


MRI検査では造影剤を用いて脳内血管の画像を撮影し、脳動脈瘤や脳動脈硬化による脳内血管の狭窄・閉塞の有無を確認します。1.5テスラ高性能MRIにより、脳内血管の鮮明な画像を得ることで脳の病気の早期発見につながります。



【頭痛、吐き気、めまいなどの症状がある場合はお早めにご相談ください】

脳血管疾患の代表的な症状には頭痛、吐き気、めまいがあります。


頭痛、吐き気、めまいなどの症状は日常的に起きることもあり、「いつものことだから」と見逃されがちです。しかし、突発的な頭痛、吐き気・めまいを伴う頭痛は脳腫瘍やクモ膜下出血などの命に関わる病気が原因の可能性もあります。


頭痛、吐き気、めまいなどの症状がある場合は放置せず、当院までお早めにご相談ください(※)。医師による診察後、患者様のご同意を得た上で高性能MRIを用いた脳内血管の画像検査を実施して原因を探り、症状に合った治療方法をご提案させていただきます。


(※)ろれつが回らないなど、脳や身体に異変を感じた場合はすぐに

救急車を呼ぶか、脳の外科手術に対応している救急病院・

脳神経外科でただちに診察を受けてください。


たけだクリニック
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